バンドカラーのシャツはきちんと感がありながらも堅苦しすぎず、普段着や仕事着に着回しやすいですね。
バンドカラーのシャツを自分で作りたいと思っている方も多いんじゃないでしょうか。
一口にバンドカラーといっても、えりの形は様々です。
今日はバンドカラーの4種類の型紙を使って実際に4種類の衿を縫い、衿の形の違いを比べてみたいと思います。
バンドカラーとスタンドカラー
- バンド=帯
- カラー=えり
つまりバンドカラーは帯状のえりのことです。
一口にバンドカラーといっても、いろんなタイプがあります。
衿が立っているスタンドカラー

このような衿をスタンドカラーといいますが、バンドカラーはスタンドカラーのバリエーションのひとつです。
台衿つきカラーの台衿の部分だけが襟ぐりについている形ともいえます。

このように身頃から立ち上がらずに、身頃の上端が帯状の衿になっているタイプのバンドカラーもあります。
えりぐりがつまったタイプも、広めに開いたタイプもあります。
スタンドカラーとはだいぶ印象がちがいますが、これもバンドカラーです。
バンドカラーの型紙
洋裁本や市販のパターンでバンドカラーの型紙を見てみると、いろんな形があります。
細長い長方形のものから、ちょっと曲がっているもの、円に近いものまで……
いろんな型紙で実際にバンドカラーの襟もとを作ってみて、えりの形を比べてみることにしました。
下の図で、型紙の下の線(赤、黄、緑の線)=身頃のえりぐりの長さ。(=えりと身頃を縫い付ける線)
型紙の上の線(青い線)はえりの上端です。

①青=赤
②青=赤-3㎝
③青=黄 -7㎝
④青=緑-11.5㎝
黄=赤+5㎝
緑=赤+12㎝
①と②はえりぐりのゆとりが最低限の寸法、①②よりも③は5㎝ほど、④は12㎝ほどえりぐりを広げてサンプルを作りました。
バンドカラー4種類のサンプル作り

実際に布を切ってミシンで縫い、4種類のバンドカラーを縫ってみました。
どの型紙がどんな形の襟になるか予想がつきますか?
結果は次のページで…
コメント
非常に参考になりました。いつも首から離れた襟になってしまい、どう調整したら良いかわからないまま作っていたのですが、お陰様で要領がつかめました!満足の襟が出来ました。お手間をかけて丁寧に教えていただきありがとうございます!
うれしいコメントありがとうございます。
自分で描いた衿が意図せず抜き衿のようになってしまうことがありなぜだろう…?といろいろ試していました。
身頃側の衿つけ線の形も関係があって奥深いですね。
お返事ありがとうございます。なるほど、襟付け線の形も関係してくるのですね。私は感覚を頼りにしがちなので、研究熱心で分かりやすく解説してくださる方に出会えたのは本当にありがたいです。別記事ですが、お母様のジャケットのお話し、とても好きでした。良いお話しをありがとうございました。
また何か深掘りしたことがあれば記事にまとめたいです。
母のジャケットの話も読んでくださりありがとうございます。洋裁教わっておけばよかったなぁ…と今ごろになって思っています。