家庭用ミシンでTシャツを縫う
家庭用ミシンで本当にきれいにニットを縫えるのか。一度試しにTシャツを一枚縫ってみることにしました。
布と地直し
APUHOUSEさんの40スムース地。綿100%の生成り。
裏がふんわり起毛している?とてもやさしい風合いの生地です。
びっくりするほどやわらかで優しい手ざわりの布です。触れているとほんとに気持ちがいい。
この布で部屋着を作るということは、この優しさににつつまれて暮らすということです。
それを「幸せ」というんじゃないでしょうか。きっとそうです。
165㎝幅のものを1m買って2000円ほどでした。
幸せって2000円で買えるんですね……
やわらかいけどだらっと伸びすぎたりはせず、切り口が丸まるようなことも全然ありません。
ニットに地直しが必要かどうかについて、調べた限りでは諸説あり…
私はネットに入れて洗濯機で洗い、軽く脱水して、すべらせず押さえるようにアイロンをかけ、そのまま平置きで乾燥させました。
ニットを縫う
ニットもロータリーカッターだと切りやすいです。
ハサミで切るとガタガタになりがちです。
ニットを縫うためのミシン糸といえばレジロン! …らしいので、買いました。
伸びる糸だそうです。
そしてミシン針もニット用のものを使いました。普通のミシン糸と違って先端が鋭利ではなく、ニット地を傷めてしまうことを防げるらしい。
伸縮縫い
ミシンに「伸縮縫い」という縫い方がある場合はその縫い方を使うのも良いと思います。
ニットなど伸びる生地を普通の糸で普通の直線縫いで縫うと、布の伸びに糸がついていけず、切れてしまうことがあります。または糸が伸びないために布が伸びを制限されて、着心地が悪くなります。
レジロンのような伸縮性のある糸を使う他、伸縮性のあるミシンの縫い目を選ぶことで、着心地がよく丈夫なニットの服を作ることができます。
うんと細かいジグザグ縫いみたいな感じです。確かに布の伸びについてきました。今回はそでぐりなど、伸縮性がほしいところをこの縫い方で縫ってみることに。
本縫いを伸縮縫い、布端を裁ち目かがりで縫ったところです。
ミシンの機能に裁ち目かがりや伸縮縫いがない場合は、ジグザグ縫いと直線縫いでも作れると思います。
ニットで服を作る時に気をつけること
縫う時にニットが伸びて波打ったようになることがあります。
ニット用の押さえを使う、ハトロン紙を重ねて縫い後でハトロン紙を破って取り除く等の方法で伸びを抑えることができます。
押さえ圧調整機能があるミシンはニットの伸びを抑えて縫うことができるそうです。私のミシンには残念ながら押さえ圧調整機能がありません。
ニットはほつれにくい
今回Tシャツを縫ってみて初めて知ったことがいくつもありますが、中でも目からうろこだったのは、ニットのスムース地はほつれにくいということです。というかほつれません。
なんとなく、ニットってボロボロにほつれやすくて丸まってしまって収拾つかなくなるんじゃないかと恐れていたんですが、偏見でした。食わず嫌いせずやってみるものですね。
ニットの種類によっても違うかもしれませんが、今回使った質の良いスムース地では、伸びるということには気をつけないといけませんが、扱いにくさはあまり感じませんでした。
ニットもリラックスして楽しんでソーイングできるんだなということを知りました。
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