『コートの本』(文化出版局)から、表紙にも載っているチェスターコートを作ります。
布と材料費については前回の生地に書いています。
型紙を作る
まずは本についている型紙をハトロン紙に写します。

曲線定規を使って、なるべく1本の細い線で写すようにします。
大小16のパーツがあります。
写したら、外側に縫い代をつけます。
1㎝、1.5㎝等、部分によって縫い代の巾が違うので、本とにらめっこしながら縫い代をつけました。

カッターで型紙を切っています。
仕事の日は夜に1~2時間、休みの日も用事があることが多いので朝早くと時間があいた時に、細切れに作業を進めていました。
そんな感じで型紙づくりに5日かかりました。
裁断
ロータリーカッターで布を裁断します。

表地、裏地、接着芯と裁断するパーツも多いです。
表地はウールのメルトン地ですが、フエルト状の布でほつれず、伸びたり滑ったりすることもないため、案外扱いやすいです。

前身頃は大きめに裁ってから、全面に接着芯を貼り、改めて型紙通りに裁ちます。
パーツが大きいので、接着芯を貼るのにもとても時間がかかります。
休みの日の朝、音楽をかけながらなんにも考えずに接着芯を貼る…癒しの時間と思ってゆっくりやっていました。

さらにそでぐちやえりぐりなどには伸び止めテープも貼ります。
テープに切り目を入れてカーブに沿わせています。

テーラードのえりの返り線に切りじつけをしました。
型紙づくりから裁断、しるしつけ、接着芯貼りと、縫い始めるまでに7日間かかりました。(平日は1~2時間しか作業できない日が多かったこともあり)
このぶんだと完成まで一か月はかかりそうだな…と思っていました。
ポケット
今回は両玉縁フラップポケットです。

フラップをつくり…

切り込みを入れて折り、玉縁を作るんですが…

ふっくらぽってり。笑
細く同じ幅で仕上げるのは難しく、私はまだまだです。
でもこれもかわいい…よね?
このタイプのポケットは、作るのにとても手間がかかります。
以前ジャケットを作った時に、失敗しにくい作り方をまとめました。今回もその方法で作りました。
後ろ身頃(ベンツ)

ベンツとすそを折り、後ろ中心を縫い合わせます。
そで

内袖と外袖に分かれているのを縫い合わせて筒にします。

微妙な曲線同士を縫い合わせると、人の腕に沿う形になるんですね。すごい。
肩とわき

表地の肩とわきも縫っていきます。

こうしてどんどん服の形になっていくところが一番おもしろいです。
次のページは衿をつけるところからです。
コメント