↓コートを作る様子を撮影した動画もごらんください。
コートを自分で作れたらいいなと思っている方はけっこう多いんじゃないでしょうか。
コートって買うと高いですよね。いい布を使ったものだとなおさら。
肩幅や腕の長さ等、微妙にサイズが合わないコートをガマンして着る心地悪さ……
自分の身体にぴったり合ったコートを、気に入った布で作れたら嬉しいですよね。
私はこの冬、初めてコート作りに挑戦しました。
①そでつけなしのショートコート

そでつけなしのケープコートをもとに、ニットのそで口やえりをつけました。
初めてコートを作るというのに、なぜかデザインから考えて型紙も自分で描き、裏地のつけ方もどんでん返しのベストを応用して自分で考えました。
初めてだからこその怖いもの知らずというんでしょうか…
でも運よくかなりいい感じに完成して、今年の冬よく着ました。
②ウールのチェスターコート

次に作ったのは『コートの本』から、表紙にもなっているチェスターコートです。
裏地付きの本格的なロングコートの作り方がとても詳しく載っている本で、これを一着作ることでとても多くのことを学べました。
今回は練習作品のつもりで、できるだけ安い生地を探したんですが、来年はもうちょっといい生地でロングコート作りに挑戦したいな……と夢がふくらみます。
③今回作るスプリングコート
さて自作のコート作り、3着目はコットン素材のベーシックなステンカラーコートです。
この前のチェスターコートと同じく、『コートの本』(文化出版局)に型紙や作り方が載っている作品です。型紙を自分のサイズに合わせて多少補正して作りました。
布は綿100%の中厚地

綿100%の中厚地の布を使いました。斜めに織り目が走る綾織りの布です。
明るいブルーグレー。彩度が低くグレーに近い色あいです。
裏地にはドット柄のポリエステルを選びました。こちらは淡いパステルブルーです。
スプリングコートの材料費
表地はメーター500円という在庫処分品でした。
初めて作るアイテムで、失敗するかも…ということでできるだけ材料費を安くおさえました。
表地、裏地、接着芯、ボタン…合わせて材料費は6000円くらいでした。
比翼開きとラグランスリーブ
前は比翼開きで、一番上のボタン以外は折った布の間に隠れる仕様です。ボタンを留めると非常にすっきりした見た目になります。
そでつけはラグランスリーブ。この前のチェスターコートのセットインスリーブよりはやや作りやすいかなと思います。

ポケットは箱ポケット。

縫い目のほとんどの部分にステッチをかけて仕立てます。

コートのボタンホールは手縫いで作ります。
スプリングコート完成

こんな感じに完成しました。
またすその方が少しゆがんでいます……難しいわー
次こそは完璧にきれいに作りたい。

表布に近い色ではなく、思い切ってアンティークっぽい色のボタンを選んでみました。
気に入っています。
実は大きな失敗も

後ろはストンときれいにできた……ように見えるんですが……
実はベントが本の作り方と左右逆なんです。裁断のときにまちがえていて、後から修正できず逆のままつくりました。

前開きの打ち合わせは左右逆だと縁起が悪い等といわれることもあるようですが、ベントはどうなんでしょう…男女で違ったりするのか。ちょっと調べた限りではわかりませんでした。
まあこのまま着ますけど…
スプリングコートを作るのにかかる日数
平日の夜と土日祝日、細切れ時間で作業を進めて約2週間で完成しました。私は撮影しながら作るので普通より時間がかかっていると思います。
それでもこんな大物が2週間でできあがるんですから洋裁は実用的な趣味ですよね。編み物だと1着作るのに数か月、1年、2年とかかることも。
今は編み物ブームだそうですが、洋裁ブームも来てほしいなぁなんて思っています。
その一方で編み物したい気持ちもふつふつとわいてくるのでした。時間があればなぁ…
自作のスプリングコートを着てみた

パーカーのフードを出して前を開けカジュアルに着てみるといい感じです!

そでにゆとりがあって動きやすい。
しっかりした布なので、思ったよりけっこう寒い日用といった感じです。11月から12月、3月から4月の肌寒い日に着るのに良さそう。
もっと薄手の布で軽いコートも作りたくなってきました。
失敗もありましたが、外に着て歩けそうなコートが完成してよかったです。
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