服作り(洋裁)を始めて約1年。
今までに作った服、全部ではなく一部ですがこちらのカテゴリーにまとめています。
上記のページには載せていない、もっと前に作った服等も紹介しながら、服を自分で作るということについて思っていることを書きます。
洋裁を始めたばかりの頃に作った服
初期に作ったがこのスカートでした。

それまでは、むかし学校の家庭科でパジャマを作ったことがあることや、子供が小さかった頃に子供用のカンタンな服を数枚作った他、まっすぐ縫ってウエストにゴムを入れるだけ、のようなスカートを作ってみたことはありました。
ダーツ、見返し、ファスナーといったきちんとした作りの服を洋裁本を見ながら作ろうとしたのはこれが初めてだったと思います。
コンシールファスナーを四苦八苦しながらつけた思い出。そして結局まちがったつけ方に気づかないまま完成させてしまったという…
初心者の頃ほど、失敗したらもったいないので安い生地を選んでいました。パッとしない服が出来上がってしまうのは、腕が未熟ということもあるけど布が安っぽいせいもあるのでしょうね…
これは原型をもとに初めて自分で型紙を作って縫ったブラウスです。
これも見返し仕立てにコンシールファスナー。今回は失敗なくできました。

『ブラウスを縫おう』からブラウスを何枚か作りました。

パイピングのあきが難しかった。あと布ループがなかなかうまくできなくて……
失敗は多かったですし、一枚作るためにいろいろ調べないといけないことが多くとても時間がかかっていました。
でも楽しくて楽しくて……
服を作りながら次のデザインを考え型紙の用意を始める。一枚作り終えるとその日のうちのもう次のを作り始める。
そんな感じで、細切れのスキマ時間も服作りに費やす日々が始まったんです。それが今も続いています。
手作り服を実際着るかどうか
作った服をあまり着ない方もいると聞きます。作ってはみたけど、買った服にクオリティが及ばないから着るのはちょっと恥ずかしい…といった考えをする方もいるでしょう。
私は自分で作った服を割とよく着ます。
ごく最初の頃に作った服はほとんど着ませんでしたが、ある程度好きな服を作れるようになってきてからはよく着ていて、外にも着て歩いています。外から見えない部分で多少失敗していても着てしまいます。





作ってよく着た服たち。シャツを作れるようになるとシャツワンピースも作れるのがうれしかった。
手作りバレについて
自分が着ている服が、他の人に手作りとバレているかどうかは、なかなかわからないものです。
人が着ている服が手作りのように見えたとしても、それを指摘する人はあまりいません。
「その服手作り?」と聞くのは「売ってる服となんだか違う」と思っているということです。
「どこにも売ってないような素敵な服」といういい意味の可能性はあるものの、「仕立てのクオリティが低い」とか「デザインがあか抜けない」という意味の場合もあるでしょうから…
そして洋裁は昔っぽい、貧乏くさい趣味というイメージを持っている人もいます。服を買えないから布を買って服を作っているんだろうと思う人もいます。
そういった悪い意味にとられることもあるから「手作り?」と思っても言わない人が多いのでは。
人に「手作り?」と言われたことがないからといって、手作りバレしていないとは限らないのです。
私の場合は、「もしかして服自分で作ってる…?」と友人に言われました(笑)
そうだよというと、すごいね!とは言ってくれるし褒めてくれますが……
私が着ていた手作り服が、きっと「売ってる服とは違う何か」を醸し出していたのは確かでしょう。
思い出すとちょっと恥ずかしいです。
手作りバレした後
私が服を作っていることを知った人は、次から私が着ている服はとりあえずいったん全部「これも手作りかな…?」という目でチェックしてきます。チラッと全身チェック(笑)
それが気恥ずかしい。
手作りかどうか、見てもわからない…と思われるような服を作っていきたいです。
売っているような服を作るのは難しい
とはいえ、手作りバレしない服を作るのは難しいです。
かなり安い服でも、市販の服の縫製はしっかりしていることがほとんどです。プロがデザインし、職業として日々何百枚と服を縫っている方たちが作っているわけですからね。
それでもたった一年の週末ソーイングでも、目に見えて進歩したと思います。


手作りバレしない服とは
手作りバレというと、まるで手作りの服が良くないもののような言い方ですが、もちろんそうではなく、手作りならではの良さがあると思います。
でも、売ってる服と比べてきれいに仕立てられていなかったり、すぐほつれてきたりするとしたら、やはり手作り服はイマイチと思われてしまうでしょう。
服としてきれいに丈夫に仕立てられていて、そのうえで初めて市販のものにはないデザインや手間のかかる仕様といった手作り服の良さが光るのではないかと思います。
えりのないブラウスや、ウエストがゴムのスカート等、いかにも簡単に作れそうな服は手作り?という目で見られがちです。
ディテールが一丁前に作りこまれているものは、手作りと思われることが少ないし、手作りと言ったとしても驚かれたり褒められたりする…
えりつきのシャツやブラウス、ファスナー開き、剣ボロ、きれいなボタンホール。
玉縁ポケットや箱ポケットの服も、手作りとは思われにくいでしょう。
フリルやピンタックといった手間のかかるディテール。
きれいにできていることが条件ですが…
そして生地も大事だと思います。
人にどう思われようと自分が作った服を着るのが楽しい!という考え方も素敵だと思います。私はもともと人から自分の服がどう思われるかを気にしすぎなところがあるかもしれません。
どんな手作り服を目指すか
どんな服を作りたいかは人それぞれ。私の場合は…
手作りでしか表現できないような個性的な服を作りたいとか、世界に一着しかないドレスを作りたいといった夢はなく、シンプルでスタンダードな服を自分で作れるということに喜びを感じて服作りをしています。
作るのが楽しく、できあがるのは日々着られる実用品の服というのがいい。
「仕立てのクオリティが低い」「なんだかあか抜けない」といった悪い意味での手作りバレしない服作りを目指したい。
「売ってる服にはない良さがある」そんな手作り服を作っていきたいです。
自信をもって着て歩ける服を作るために
作り方が詳しく載っている本を参考に、簡単そうな服から順に作りながら、いろんな部分縫いの方法を習得していけば、いずれ自信をもって着て歩けるような服を作れるようになるでしょう。
『ブラウスを縫おう』主婦と生活社
『作りながらマスターする、ソーイングの基礎』主婦と生活社
私が最初に参考にした本です。部分縫いの方法を、写真を多く使って説明してくれています。こういった本の他、YouTubeで検索して部分縫いの動画を探し縫い方を覚えていきました。
はじめは、失敗したら家で着る服にできるようなものを作るのがいいと思います。
そして衿やカフスのついたシャツを作れるようになることを目指す……
そこまで来ると、大抵のものは作れるという自信がわいてきます。
次の1年は…

一年間、洋裁本を参考にいろんな服を作りながら、シャツからコートまで作れるようになりました。
一時的なマイブームに終わらず、仕事から帰り疲れた夜にも「ちょっとだけ…」と言いつつ数時間ミシンに向かってしまうこともあるほど本格的に洋裁にハマっています。
一生の趣味になりそうな予感…
次のステップについては今度の記事に書きます。
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