コバステッチをきれいに縫うための押さえ

コバステッチをきれいにかけよう 未分類

コバステッチは、服の縫い目や折り目、布端から1~2ミリのところにミシンでつける縫い目のことです。

服作りにはコバステッチがよく使われます。

コバステッチは難しい

布端や縫い目から1~2ミリのところを正確に縫うのは簡単ではありません。

コバステッチ失敗
失敗したコバステッチ

このように曲がったり段差から縫い目が落ちてしまったりしがちですよね。

きれいなコバステッチをかけられるようになるには、ミシンの修業が必要です。

やはり洋裁をマスターする道のりは険しい……

と、思うじゃないですか。

コバステッチをかけるための便利な押さえ

プロの方のような完璧な仕上がりを目指すとしたら修行が必要ですが、自分や家族が着るための服をまずまずのクオリティで作ることを当面の目標とするならば、便利なミシン用品を使えば案外できてしまうのが今どきの洋裁です。

便利な押さえを使って、きれいなコバステッチをかけてしまいましょう。

私が使っているBROTHERの家庭用ミシンLS800用の押さえを解説しています。振り幅7㎜です。押さえを購入する際にはお使いのミシンにあうものを確認して選んでくださいね。

段付き押さえ

布の折り目で段がついたところにコバステッチをかける場合、よく使うのは段付き押さえです。

BROTHERの家庭用ミシン用(振り幅7㎜用)の段つき押さえはこういったものです。

押さえを裏から見ると、段がついていますね。

この段に折り目を当てるように布をセットしてミシンをかけます。こうすることで布が左右にずれにくくなり、折り目から常に同じ距離のところに針を落として(針を刺して)縫い進めることができるのです。

1ミリでかけたいこともあれば2ミリ、3ミリ、そして落としミシンと、いろんな幅でコバステッチをかけたいですよね。この段付き押さえは、何ミリ用というのがあるわけではなく、1種類です。

針を落とす位置(振り幅)を調整して、段差の線からどれぐらい離れた位置を縫うか調整します。

1ミリ、2ミリ等、服全体のコバステッチの巾を揃えて作るとクオリティが上がりますが、それも振り幅を同じにするだけで実現できます。

邪魔になるパーツがないため、段差が大きすぎず小さすぎずこの押さえで縫える場合はこれを使うととても縫いやすいです。

邪道!壊れた押さえが活躍

段付き押さえと似たようなことが裁ち目かがり用押さえでできます。

BROTHERの「裁ち目かがり用押さえG」はこういうもので…

コバステッチ失敗

布の切り口がほつれないよう糸で縫いくるむ際に使う押さえです。

これがコバステッチのガイドとして使えます。

ただし、裏側の細い棒がとれてしまった、壊れた裁ち目かがり用押さえを使います。

壊れた裁ち目かがり押さえ
押さえを底面から見た様子

壊れていないものは針が金属部分に当たって折れたりする場合があり危険ですので決してやらないでください。

この壊れた押さえを使い、裁ち目かがり用押さえにはガイド部分があるのでそこに布端を当てるように縫うときれいにコバステッチができます。

針の振り幅を調整すると、1ミリやそれ以下のギリギリコバステッチ、2ミリのよくあるコバステッチ、そして落としミシンまで。ガイド付きで安定したステッチができます。

裁ち目かがりG押さえって、使い方を間違えると壊れることがあるんですよね。壊れたものを持っている方もいるんじゃないかと思い、ネタ的に紹介してみました。

よろしければこちらの記事もお読みください。

裁ち目かがりの押さえが壊れた

まつり縫い用押さえ

「まつり縫い用おさえL」という押さえを最近買いました。

これはまつり縫いもできますが、ステッチガイド付き押さえとして、布端や折り目、縫い目等から何ミリのところを縫う際に便利に使えます。

最大で折り目の段差や布端から5㎜くらいのところまでです。よくある端から2ミリのコバステッチ、幅5㎜以下の折り伏せ縫いや袋縫いには便利に使えそうです。針の振り幅を調整すれば落としミシンのガイドとしても使えます。

布端から0.7㎜や1㎝、1.5㎝のところにステッチをかけたい、ということが服作りではありますが、そういった用途にはこの押さえは使えません。

段付き押さえは段差の大きさを調整できませんが、こちらは段差が大きい場合から小さい場合までガイドをぴたっと布の境目に合わせられます。

まつり縫いもできます。まつり縫い押さえLという名前ですからこっちが本業。

これからも新商品が出てくると思いますが、2025年春時点ではこういった押さえがコバステッチに便利です。

ステッチガイド

ミシンにセットできるステッチガイドや、ステッチガイド付きの押さえ、ステッチ定規といったものはいろいろありますが、大きすぎて邪魔になるもの、そもそも持ってるミシンにセットできないもの、針が押さえに当たって使えないもの等もあります。

お持ちのミシンに取り付けられるかどうかを確認してから買いましょう。

マグネット定規

100均でも売られており、簡単に好きな位置につけ外しができて便利です。

折り目(布端)と針の間隔が2ミリなど狙った幅になるように定規で測って、マグネット定規をセットします。

コンピューターミシンを使っている場合はマグネット定規は使わない方がいいという説もあるようです。

磁気はコンピューターの故障のもとになるというのがその理由です。

コンピューターミシンにマグネット定規を実際に使っているけど大丈夫だよ、という方もいます。

私にはどっちが正しいかわかりません。使うかどうかは自己責任で…

きれいなコバステッチを目指そう

コバステッチがきれいにできていると、手作り服のクオリティが上がるはずです。

便利な道具も使いながら楽しく服作りの腕を上げていきましょう。

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