コンシールファスナーと見返しのつけ方をくわしく説明する記事を先日作りました。
今日は仕上げに、ファスナーの上にスプリングホックをつけて完成させましょう。
スプリングホックとは
鍵型に曲がった金具と、それをひっかける金具がセットになったもの。
わっかになっているところを糸で服に縫い付けます。
服を着て動いている間にファスナーが開いてしまわないよう、ファスナーの上にスプリングホックをつけます。
スプリングホックをつける
スプリングホックを手縫いでつけます。
スプリングホックの小さな輪になっているところの周囲をぐるっとボタンホールステッチで土台の布に止めつけていきます。
ボタンホールステッチでスプリングホックをつける方法はこちらの記事に詳しく書いています。
ボタンホールステッチで囲まずに、数か所縫い止めるだけでもいいようです。ファスナーの上にスプリングホックなしという服もあるようです。
あった方が安心ですが、なければないでもいいかなという気もします。
ボタンホールステッチで囲む方法は、見た目にかなり存在感のある仕上がりになります。きれいにつけられると、手をかけて作られた服という感じが出ます。
数か所縫い止めるだけのやり方はスッキリ仕上がります。好みでつけ方を決めるといいんじゃないかと思います。
スプリングホックの向き
かぎ型になっている方とかぎをひっかける方、右左どっちにつけるのが正解なのか……
ブラウスやワンピースの首の後ろのところにつける時と、スカートのウエスト部分につける時とでは違ったりするのか……
首の後ろやスカートの後ろ側で見えないところにつける場合、利き手側がかぎ型の方が使いやすい気がします。
いろんな本やサイト、動画を見てみましたが、どっちもあります。今のところ「どっちでもいいのかな?」と思っていますが、どうなんでしょう。
今回は利き手が右の私が使いやすいと思う向きで作っています。(裏から見て左側にカギ)
正解を見つけたらまたここに追記したいと思います。
コンシールファスナーの上にスプリングホックはつけにくい
ファスナーのエレメントで凸凹しているところに縫い付けないといけません。
ファスナーのテープは固いし、見返しの布にも接着芯を貼っているから固くて、かなり縫いにくかったです。
スプリングホックがついた
今回は作り方説明のため、ミシンも手縫いも目立つ糸を使いました。
実際には布と同色かなじむ色の糸を使うといいと思います。
決してよくできた「お手本」ではありません……。洋裁に慣れていなくても、家庭用ミシンと手縫いだけでも、いちおうこんな感じで作れますよという例としてご覧くださいね。
表から見るとこのような感じです。
見返し仕立てのコンシールファスナー開き完成
裏から見たところ。見返しの下端は今回は裁ち目かがりだけです。ロックミシンをかける、バイアステープでくるむといった方法で仕上げる場合もあります。
今回の方法は、いろいろな本やサイト動画を参考に服を作るうちに固まってきた、私にとって失敗なく作りやすいと思う方法です。
洋裁に慣れた方にはもっと少ない手順できれいにつける方法もあるでしょう。ご自身に合った方法を見つけていただけたらと思います。
スカート、ブラウス、ワンピース等いろんな服に取り入れられることが多いコンシールファスナー開き。
キレイに作れるようになって、洋服づくりをますます楽しんでいきたいですね。
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