見た目、着心地、作りやすさ……すべてにおいて理想のスカートとはどういうものでしょう。
今までに作ったスカート
理想を求めて作るスカート、今回で3枚目になります。
1枚目
ウエスト部分はヨーク切り替えにして、見返し仕立てにしました。ギャザースカートですが、ヨークのおかげでお腹から腰回りのボリュームを抑えられました。
後ろ中心でコンシールファスナー開き。シルエットは良く、かろやかな綿ローンのロングスカートを夏によく着ていました。
ウエストサイズの調整ができるスカートだったらもっといいなと思い、次のスカートづくりへ……
2枚目
綿シーチングでマキシ丈のスカートを作りました。前はベルトにタック、後ろ半分がゴムのギャザースカートです。
前から見た時のウエストまわりはすっきり。
適度に裾広がりでかなり理想に近いスカートができました。履き心地もいいです。
理想のスカートとは
理想のスカートは人によってきっと全くちがいます。
好みが違うのはもちろん、体形によって似合うスカートの形はちがい、ライフスタイルによっても違いは大きいでしょう。
また、特別な時に着る服か普段着かでも違います。
今回は普段着でちょっと出かける時にも着られるようなスカートを考えています。
私の理想のスカートは……
見た目
- お腹から腰回りがすっきり見える。
- 上衣をインしてもきれいに見える。(前はゴムじゃない方がいい)
- すそが適度に広がる形
- 丈の好みはその時々で変わるが今は足首が見える丈
すそが広がる形というのは、前にも書いたように
↑こうではなく…
↑このようにAラインになってほしいということです。
着心地
着心地がよく、実用的な服が理想です。
ウエストは一部ゴムで調整がきくようにしたい。食べた後ウエストがきつくなるようなスカートは見た目は良くてもあまり着たくなくなってしまいます。
丈夫で実用的なポケットもほしい。
作りやすさ
ファスナーなし。ボタンやホックもなし。
難しい工程は一切なしで、普通の巾の布2mで作れるとうれしい。
ラクにきれいに作れるから、色や丈を変えて何枚も作りたくなるような、そんなスカート…
素材
そんな理想のスカートを作るための布は何がいいかと考えた結論は……
綿のチノクロス
色は最もベーシックなベージュで。
- 透けないから裏地をつける必要がない(=作りやすい)
- 綿素材(=着心地、お値段、洗濯のしやすさ)
- 適度な厚さ(=年中着られる)
- カジュアルにもきれいめにもなる
綿素材だと多少シワがつきますが普段着なら洗濯後に叩いて干せばノーアイロンで大丈夫でしょう。キレイ目に着たい時はアイロンをかけます。
もしもスカートは一枚しか持てないとしたらこういうもの。このスカートがあれば安心。
そんな、ベーシックで実用的なスカートを作りたいのです。
デザイン
前はダーツを入れたセミフレアスカート。はぎを入れずに1枚で、あくまでもシンプルに作ります。
後ろはウエストにゴムを入れて自然とギャザースカートになるようにします。
理想を求めて作った3枚目のスカート
ということで、理想のスカートを求めて、3枚目のスカートを作りました。
前はベルト芯を入れてシャキッとさせたベルト。トップをインしてウエスト部分が見えてもきれいです。
タックからダーツに変えてさらにすっきりさせました。
すそが曲線になる型紙を描きセミフレアのスカートにしました。Aラインにすそが広がります。
横から見たところ。お腹のところがギャザーのボリュームでふくらんだりしません。
シームポケットよりも失敗なく作りやすいポケットを採用。
後ろはゴムを入れて、たっぷりのギャザースカートです。
脱ぎ着がラクで、多少太ったりやせたり食べ過ぎたりしても気になりません。
作り方も、難しい工程はできるだけ回避してラクに作れるように考えました。休日に1日か2日でサクッと作れるようなスカートを目指しました。
理想のスカート
理想の普段着スカート。
今回のは完成形といってもいいような、とても気に入ったスカートができました。
これからの寒い季節はゆったりローゲージのセーターと合わせて休日ファッションとか良さそうですね。
ブラウスとカーディガンを合わせたら職場にだって着て行けそうです。
このスカートの作り方ページもあります。
画像や図を使ってこれでもかと詳しく説明しました。型紙も寸法図もあります。
ぜひご覧ください。
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