ウエストゴムでスッキリ見えるスカートの作り方

ウエストゴムでスッキリ見えるスカートの作り方アイキャッチ画像 服の作り方

ウエストゴムなのにすっきり見えるベーシックなスカートの作り方をこれでもかとくわしく解説します。型紙も掲載中です。

ウエスト部分は、前半分がベルト芯を入れたベルトで、後ろ半分はゴムを入れます。前から見ると裾広がりのセミフレアスカート。後ろから見るとギャザースカートです。

難しい工程は回避。服作りにあまり慣れていない方でも失敗なく作れるスカートです。洋裁初心者の方にもご覧いただけるとうれしいです。

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デザインとサイズ

この写真はかなり明るめの色に映っていますが実際はもう少し濃い色です。

お腹まわりはスッキリとして裾広がりのきれいなシルエット。

ウエストは後ろだけゴムではきやすく。

失敗なくきれいに作れるポケットを採用しました。

できあがり寸法

  • スカート丈:85㎝(ベルト部分3㎝、スカート部分82㎝)
  • ウエスト:65~85㎝(ゴムの長さを変えることでかなり調整が効きます)
  • 裾回り:205㎝

履くときにウエストのゴムを伸ばして腰が通るように作る必要があります。今回の作例では95㎝前後まで通ります。それ以上の場合はゴムを長くするとある程度調整が効くと思います。

難易度

ファスナー、バイアステープ、向きのちがう曲線同士の縫い合わせ等は一切ありません。

直線を数か所縫ってゴムを入れるだけ、のようなスカートの難易度を星1とすると、このスカートの難易度は……

★★☆☆☆

ウエストのベルトをとじる時に折り目から1~2ミリのところを縫うんですが、そこが一番技術的には難しいかと思います。(難しければ手縫いでとじてもOK)

ダーツはしっかり印をつけて縫えば失敗しにくいです。

あとはポケットの袋布の曲線を縫うところぐらいですが、見えないところですから気楽にチャレンジしてください。

型紙

「ウエストゴムですっきり見えるスカート」縫い代付きの型紙です。

上図のように、A4の紙3×7=21枚に分けて印刷するように作っています。家庭用プリンター等で、拡大縮小せずに印刷し、テープで貼り合わせ、縫い代の外側の線で切ってお使いください。

印刷設定で倍率が「100%」や「実際のサイズ」等となっていることを確認してください。

寸法図

印刷ではなく自分で型紙を描きたい方のために寸法図も載せておきます。(全6枚)

画像横の「>」で次の画像へ進めてご覧ください。単位はcm(センチメートル)です。

ハトロン紙などに描き、縫い代をつけてから、型紙を切ってください。

縫い代はスカートの裾のみ3㎝、それ以外はすべて1㎝です。脇の縫い代を裁ち目かがり(ジグザグ縫い)で始末します。

スカートの脇を折り伏せ縫いで始末したい場合はわきの縫い代を1.5㎝にしてください。

材料と道具

材料と道具の説明をします。

材料

:綿ツイル地(チノ生地、チノクロスともいう)

綾織の中厚手の布。チノパンの布です。綿100%のものの他、ポリウレタンが少し混紡されたストレッチ性のあるツイル地等もあります。

巾108㎝以上。長さ2mだとギリギリなのでできれば余裕をもって用意してください。

お好きな布でかまいませんが、今回は裏地をつけないので透けない厚さと色の布が良いです。

ベルト芯:4㎝幅 (アイロンで接着できるベルト芯を使用。色は白でもいいです)

ゴム:巾4㎝ 40㎝くらい  

ゴムの長さの計算

(今回の型紙の場合)ゴムの長さ=(ウエストサイズー37)×0.8+3㎝

いつもこの計算とは限らず、型紙によってちがいます。少し長めに用意して、ゴムを入れる前にスカートを履いてみて長さを決めてください。

他にミシン糸(布と同じ色)、伸び止めテープ(1.5㎝幅)を使います。

道具

ミシン:今回使う縫い方は「直線縫い」と「裁ち目かがり(またはジグザグ縫い)」です。

私が愛用しているミシンはブラザーの家庭用コンピューターミシン「LS800」です。使いやすくきれいに縫えてとても気に入っています。

待ち針か洋裁用クリップ、ハサミ、あればロータリーカッターとカッターマット、定規、アイロン等…

スカート作りの道具

ゴムを通す時にゴム通しか安全ピンを使います。

ダーツを縫う際に印付け用のペンもあると便利です。

洋裁で使うような基本的な道具が一通りあればよいです。

布の準備

布をたたんで数時間水につけます。軽く脱水して生乾きの状態になるまで干します。

なぜ水につけるの?

買ったばかりの綿の布は水につけると縮みます。服を作った後に洗濯で縮み型崩れしたりサイズが小さくなったりするのを防ぐため、服を作る前に水につけて縮めておくのです。

中には水通し不要の布もあります。布を買う時に確かめてください。

生乾きの状態で、布の切り口付近にアイロンをかけます。(布がしめっていると次の手順をやりにくいため)

布の耳

布の切り口は斜めになっていることがあります。これを布の耳と直角になるように直します。

いろんなやり方がありますが、今回は横糸を抜く方法で行います。

切り口から数センチ離れたところの横糸を1本抜きます。(横糸を抜きにくい場合は布を裂く方法もあります)

糸を抜いたところにできる線を目印に、ハサミで布を切ります。

反対側の切り口も同じようにします。

布の耳と、いま切り整えた布の切り口が直角になるように、布をひっぱって整えながらアイロンをかけます。

これで準備ができました。

スカートの作り方は次のページに続きます。

コメント

  1. もい より:

    型紙公開ありがとうございます。布次第でカジュアルにも上品に見える素敵なシルエットですね!どんな布を買いに行こうかわくわくします〜!

    • 一布 一布 より:

      コメントありがとうございます!作っていただけたらほんとにうれしいです。わかりにくいところがあれば質問してくださいね。

  2. もい より:

    お久しぶりです。トロワッシャーという布を使ってスカートを縫いました!
    カットや縫い目のズレが響いてウエスト部分が合わないというハプニングもありましたが、家族に褒められる素敵なスカートに仕上がりました。
    今回はキレイめな仕上がりになったので、次はカジュアルにデニム生地でも挑戦してみたいです。
    この度は素晴らしい型紙のご共有ありがとうございました。

    • 一布 一布 より:

      スカート完成されたんですね! 型紙を使って作ってくだささりほんとうにありがとうございます。感激しています……
      ご家族の方にも好評とのことで自分のことのようにうれしいです。ぜひいろんな布で作ってみてください。
      これからもいろんな服を作って、また型紙公開などもできたらと思っています。また見にいらしてくださいね。

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