学校に通って学んだり、職業としてしっかり服作りの修業をしたりしないと服は作れるようにならないと思っている人は多いんじゃないでしょうか。
確かに服作りは簡単ではなく、販売したり仕立て代を頂いたりできるようなレベルの服を作るためには相当な勉強や修行が必要です。
でも、自分や家族が着る服を、手作りバレしないくらいのクオリティで作ることが目標だとしたら、趣味の延長で楽しみながら達成できるかもしれません。
自分が着るための服作りをこれから始めたいと考えている方に、こんな道筋もありますよ、ということを今日は書きたいと思います。
私自身のこと
私は仕事をしながら趣味で服作りを楽しんでいます。一布という活動名でこのブログを書いています。
仕事から帰った後の夜や休日に、細切れ時間を使って服を作っています。
服作りに費やすことができる時間はとても限られているのですが、自分でも驚くようなハマりようで、この1年で20着ぐらいの服を作り、撮影して動画まで作ったりしています。
ほそぼそとやっているYouTubeチャンネルもよろしければのぞいてください。
服作りの歴は短いのですが、刺繍、編み物、布箱作り等、布と糸を使うものづくりは子供のころから好きでいろいろやってきました。
仕事で使い慣れているソフトを活用して、型紙をPCで描いたりもしています。
シャツからコートまで作れるようになり、さらに腕を磨いていきたいと思っているところです。
ミシンに慣れる
さて、これから服作りを始めようかなと思っている方で、ミシンも初心者という方の場合は次のようなことをまず目指されるといいと思います。
- 最低限必要なものから道具をそろえ始める
- ミシンに慣れる
- 布の扱いに慣れる
これがはじめの目標です。
服を作るために必要な道具については別の記事にまとめます。
ミシンを使うのがまったく初めてだとしたら、まずは布小物を作るところから始めるのもいいかもしれません。
コースター、ランチマット、巾着袋、クッション、ポーチ…
自分で作ったものをくらしの中で使える楽しみを味わいながらミシンを使ったもの作りの土台を作ります。
かんたんな服を作る
ミシンで縫うことに慣れてきたら簡単な服から作ってみましょう。
- まっすぐ縫う
- 曲線を縫う
- 端から●ミリのところを縫う
ウエストがゴムのスカート、Tブラウス、どんでん返しのベスト

このような失敗しにくいシンプルな服を何枚か作ってみます。
服作りのスキルを高める

ここまでやってみて、やっぱり服作りは楽しいし続けていきたいと思えたら、次のステップに進みます。
服作りでよく使う部分縫いの方法を、好きな服を作りながら学んでいきましょう。
- コンシールファスナー開きで脇ポケットのついたスカート
- 前ファスナーでウエストベルトのパンツ
- ギャザー、ピンタック、そでつけ、パイピング…いろんなディテールのブラウスやシャツ
作りやすいものばかりではなく、1作品ごとに1か所は新しいことに挑戦し、なにかしら学べるようにしていくと、好きな服を作りながらステップアップしていけると思います。
型紙も自分で描きたいならば『誌上パターン塾』という本で多くのことを学べるでしょう。
市販の型紙や洋裁本の型紙で服を作っていきたいなら型紙の補正方法を本やYouTube動画で学びましょう。
シャツを作れるようになる

そうしてまずは、えりつきのシャツを作れるようになることを目指すといいと思います。
衿やカフスのついたスタンダードなシャツをある程度きれいに作れるようになる頃には、「もうだいたいなんでも作れるな」という自信のようなものがわいてくるはずです。
そして服作りがますます楽しくなってきます。

いろんな服作りに挑戦
ニットの服、ジャケット、コート等…
作れるかな?と思ったものにどんどん挑戦していきます。

私自身は今のところこのあたりまで来ていて、これから一生自信をもって服作りを続けていくために、一度洋裁の通信講座で学んでおこうかなと思っているところです。
これから
20枚、50枚、100枚と服を作っていき……
洋裁本に載っている好みのデザインの服を好きな布で作れるようになる。
シンプルなデザインの服なら自分で型紙を描いて作れるようになる。
まわりの人に服を作ってあげられるようになる。
…と進んでいきます。

洋裁をする目的や目指すものは人それぞれ。そこへたどり着くための道筋もいろいろあると思います。
今日は、仕事をしながら趣味で服を作っている私が自分でも実行している「着たい服を自分で作れるようになるためのロードマップ」について書きました。
くらしの必需品である服を作るというのは、本当に満足感の高い実用的な趣味だと思います。
仕事はストレスだらけですし、社会情勢は不安ばかりですが、黙々と手を動かし服を作っている時は心おだやかでいられます。
洋裁に興味をもち、服作りを始める方が増えるといいなと思っています。
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