私は家庭用ミシン一台で服を作っています。ブラザーのLS800という機種です。
3~4年前に購入したもので、値段は6万円台でした。
操作パネルでいろんな縫い目を選ぶことができます。
今日はその中から、洋服づくりでよく使う縫い目「裁ち目かがり」について書きます。
布端をどう始末するか
布を裁断すると、切り口から糸がほつれてきて、そのまま着たり洗濯したりすると布端がボロボロになったり縫い目が破れてしまったりします。
服を作る時には切り口をどう始末するかを考えなくてはなりません。
- 布で覆って始末する方法(袋縫い、折り伏せ縫い、ヨークや見返しで縫い代をかくす、裏地で隠す、パイピング…)
- ロックミシンやジグザグ縫いで始末する方法
ロックミシンで始末する方法は、比較的速くしっかりと布端を始末することができます。
ロックミシンを持っていない場合は、家庭用ミシンのジグザグ縫いで布端を糸でくるむように縫うことでほつれを防止できます。
ロックミシンと比べてジグザグ縫いは時間がかかり、布端のかがり方が荒いです。ロックミシンの方が見た目も良く仕上がります。
でもロックミシンを持っているのは相当な洋裁ガチ勢といえるでしょう。
家庭用ミシンで、ジグザグ縫いで布端の始末をして服を作っている人はけっこう多いんじゃないでしょうか。
私はロックミシンは持っていなくて、買う予定も今のところなく、家庭用ミシンでどこまでやれるか挑戦したいと思っています。
裁ち目かがりとは
ミシンの縫い目の一種で、ジグザグ縫いよりもしっかりときれいに布端の始末ができる縫い方です。機種によりますが、家庭用ミシンの中に、裁ち目かがりができるミシンがあります。
裁ち目かがり用のおさえ
上の写真のような押さえを使用します。右側の部分に布端を当てながら縫います。
このように布端が糸でくるまれます。
ジグザグ縫いで布端のギリギリを縫うのは難しいですがこれはラクに布端の始末ができます。
カーブも布端をきちんと縫えています。
家庭用ミシンの裁ち目かがりは洗濯に耐える?
家庭用ミシンの裁ち目かがりは、ロックミシンの布端の始末に比べると縫い目が荒くて頼りなく見えます。
洗濯したらすぐにほつれてきたりしないか心配になりますね。
縫い代を裁ち目かがりで始末して作ったシャツを、着ては普通に洗濯をする…ということをくり返して縫い代をチェックしてみました。
5回ほど、着用した後ネットにも入れずに洗濯機に放り込んで普通に洗濯して干した後の写真です。
すそのあたり。布を斜めに断った部分に裁ち目かがりをしています。
裁ち目かがりの縫い目の間から糸がバサバサ出てきたりするかな?と心配していましたが、大丈夫そうです。
そでつけとヨークの縫い目のところ。裁ち目かがりの内側がけば立ったようになっています。糸が外に出て来ずに裁ち目かがりの内でけば立ってとどまっているように見えます。
ヨークの縫い代。
糸が飛び出たりもせず予想以上にきれいなままです。
裁ち目かがりは洗濯に耐える
5回ほど着て洗濯をした結果から、家庭用ミシンで裁ち目かがりをした布端は洗濯をしてもほつれてきたりはしないようだということがわかりました。
私は普段着にできる実用的な服を作りたいと思っています。洗濯機でガンガン洗えるような素材と作り方を目指したいです。
ロックミシンがないと無理かな?と思っていたんですが、家庭用ミシンの裁ち目かがりでもかなり丈夫な服が作れそうだということがわかってうれしいです。
裁ち目かがり、折り伏せ縫い、袋縫い、三つ巻き…そして手縫いでかがる等……時間と手間暇はかかりますが、ロックミシンがなくても裏もきれいで丈夫な服作りができそうな気がしてきました。
また気づいたことがあればレポートしますね。
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