スカートの裾などを家庭用ミシンでまつり縫いする方法を写真で説明します。
ミシンはブラザーの家庭用ミシンLS800、まつり縫い用の押さえRを使用しています。
裾を三つ折りにしてアイロン
1㎝、3㎝と二回折り返して三つ折りにし、まつり縫いをする場合で説明します。縫い代を4㎝つけて布を裁っています。
スカートやパンツを裏返して置きます。
裾を1㎝折り返してアイロンをかけます。ここでは1センチのところに印をつけた厚紙をアイロン定規にしています。
さらに3㎝折ってアイロンをかけます。三つ折りになります。
しつけをかける
はじめに折った1㎝の折り目のところから、0.5㎝のところに印をつけます。水で消えるチャコペンを使っています。
印の上にしつけをかけます。
折り返す
三つ折りの部分を内側に折り返します。
このようになります。
この折り返して段差になっているところをミシンで縫っていきます。
押さえと縫い目
まつりぬい押さえRを使います。
縫い目は13番を選びます。(普通の厚さの布の場合)
試し縫い
折り目ギリギリに針がかかるようにしないと、縫い外れて布を縫いつけることができなかったり、表に出る縫い目が大きすぎたりという失敗になってしまいます。
本番と同じ布を同じように折って試し縫いをし、振り幅と縫い目の長さを調整します。
brotherの家庭用ミシンLS800の場合は次のように調整します。
- 縫い外れて布を縫い止められない場合……振り幅の-(マイナス)を押す
- 表に出る縫い目が大きすぎる場合……振り幅の+(プラス)を押す。
振り幅は+を押すと縫い止める針が落ちる位置が右に、-を押すと左に動きます。
ミシンによって調整方法がちがいますので取扱説明書でご確認くださいね。
ミシンで縫う
折り目が段差になっているところに押さえの中央の金具が触れるようにしながら縫っていきます。
角度を変えて見たところ。
裾を1周縫います。
縫えたら仕付け糸をほどきます。
完成
完成。表から見たところ。実際には布と同じ色の糸を使うためもっと目立たない仕上がりになります。
かなりきれいだと思いますが、針目の大きさに少しバラつきがでました。これでよしとするかどうか。
手縫いなら、布目の糸1~2本だけすくってまつり縫いをし、表に糸がほとんど見えない縫い方をすることもできます。
でも手縫いとは比べ物にならないほど時短になりますから、針目が目立たない布ならばミシンのまつり縫い、じゅうぶんアリじゃないかと思います。
裏から見たところ。
手縫いのまつり縫いは裏の針目も目立たないようにすることができるので、その点も考えてミシンにするか手縫いにするか決めるといいと思います。
コツ
アイロンで三つ折りにするところ、印をつけたりしつけをかけたりするところ等、すべての工程をきちんと測って正確にすること。
それに試し縫いをして振り幅の調整をすることが大切だと思います。
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